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人はなぜ老化していくのでしょう・・・

Koji Nishikawa 西川 浩司
日本抗加齢医学会指導士
リゾート地では、サングラスに長袖シャツと光老化対策にぬかりなし。
さらには長寿遺伝子のために、食事は腹7分目!と徹底したアンチエイジングライフ・・・
と言いたいものの、時にはランチにカツ丼を食べ、夜は乱酒と毎日の努力が水の泡な時も・・・

年齢とともに、疲れが抜けにくくなったり、体の不調が多く見られるのはどうしてなのでしょう。また、同じ年の人でも、見た目の年齢に違いがあるのはどんな原因があるのでしょう?
日本抗加齢医学において、エイジング(老化)を加速するのは次の3つの因子によるものだということが研究でわかってきました。

1.酸化ストレス 2.カロリーの過剰摂取 3.遺伝的要因

このうち、遺伝的要因は容易に防ぐことはできませんが、酸化ストレスとカロリー摂取はなんとかなりそうですね。では、「酸化」とは一体何なのでしょう。

酸化とは生体膜のサビです

ヒトは酸素なしでは生きていけませんが、摂取した酸素の一部が「活性酸素」に変化します。この活性酸素は、体内に侵入したウイルスを攻撃し、体を守る働きもあるのですが、過剰に発生すると細胞膜も酸化させてしまうことで、病気を誘発し、老化を促進することが知られています。
食品のパッケージの中に脱酸素剤が入っているのをよく見かけますが、これはパッケージ内の酸素を吸着することで、食品の劣化を防いでいるのです。同様に、酸素のない世界にいればヒトは永遠に美しくいられるというわけです。

油は長時間放置をすると空気中の酸素と結合して劣化します。同様に体内で活性の強い酸素が脂質と結合すると、過酸化脂質へと変化をします。これを酸化といいます。アンチエイジングとは、この生体膜のサビツキを出来る限り減らし、老化現象の進みを遅くすることを言います。

体内で発生する活性酸素以外にも、紫外線や排気ガス、喫煙など、外的要因で発生する活性酸素もあります。紫外線や排気ガス、喫煙などが挙げられます。特に紫外線によって発生する活性酸素は、コラーゲン繊維を 破壊したり、シワ、くすみの原因となるなど、光老化を促進させる、まさに美容には大敵な活性酸素なのです。

コラーゲン繊維を破壊したり、シワ、くすみの原因イメージ

しかし残念ながら私達は酸素なしで暮らすわけにはいきませんし、活性酸素の発生要因を全て断ち切ることはできません。そこで、酸化することを抑える力=抗酸化力が備わっているのです。その一つに体の中にある酵素「SOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)」があります。このSOD酵素のおかげで酸化を防ぎ若さを保つことができるのですが、残念ながら年齢とともにSOD酵素は減少していきます。20代をピークに、40歳頃から減少を始め、50才頃では約半分になってしまいます。

年齢とともに低下する抗酸化力グラフ

SODとは、フリーラジカル・活性酸素を消去する酵素です。
その量は、20代をピークに年々減少し、50代では約半分にまで低下します。

出典:体内の抗酸化酵素 Blood,76,835,(1990)