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第1回 活性酸素はいいやつ?悪いやつ?

Eiji Yamasita 山下 栄次

富士化学工業(株)リテール営業本部MN学術部長

アスタキサンチン研究会 アスタキサンチンアワード受賞者

アスタキサンチンにまつわる話も紹介しています。

エイジングを加速する一因として“酸化ストレス”があります。(「Dr.ニッシーの教えてエイジングって?」の中でも解説しています)それは活性酸素による酸化です。

その他、排気ガス・激しいスポーツ・加齢・加工食品・電磁波なども、活性酸素発生の原因になる。ではその「活性酸素」って何なのでしょうか。
私たちは酸素なくしては生きていけません。1日約500リットルの酸素を呼吸のために消費すると言われています。通常その酸素の約数パーセントが、運動時には約10パーセントが活性酸素になります。
酸素はその内部構造から性格として強引なやつなのです。何が強引かというと、他の分子に結びつこうとしたり他の物質から電子を奪おう(酸化しよう)としたりします。その強引さがこうじて活性酸素に変身します。こうじるにはきっかけが必要ですが、例えば運動、ストレス、加齢など。活性酸素は普通の酸素以上に強引でいわゆる“酸化ストレス”として私たちの身体にわるさ(酸化)をします。
普通は身体に備わっている抗酸化システムで事なきを得ますが、過剰な活性酸素はそのシステムを乗り越えてしまいます。加齢に伴って抗酸化システムが衰えていけばその分ハードルが低くなります。実にわるいやつですね。

しかし、常にわるいやつとは限らないこともあるのです。それは、活性酸素が身体に侵入してくるバクテリアなどの異物を退治するのに使われているからです。身体を守る先兵としての役割です。免疫という言葉を聞かれたことがあると思いますが、その免疫を担うある種の細胞が異物を捕え、活性酸素を発生させてウルトラマンのスペシューム光線(わかりますか?)のように異物を退治するのです。これ、いいやつです。というわけで、酸素はモロハノヤイバと言われるのはこのためです。物事には両面が必ずありますね。酸素にも。要はバランスのようです。

第2回 活性酸素の種類 活性酸素はひとつじゃない!

前回は、“強引なやつ”酸素が運動、ストレス、加齢などのきっかけで「活性酸素」に変身し、身体を守る“いいやつ”や逆に身体を攻撃する“悪いやつ”としてモロハノヤイバ的に働くことをお話ししました。

実はこの「活性酸素」は一種類ではありません。酸素は、きっかけの違いで大まかに4種類の“やつ”に変身することができるのです。前回ウルトラマンで例えましたので、今回も・・・秘密戦隊ゴレンジャーで例えますと、酸素がアオレンジャー(青信号的に“ましなやつ”として)とします。肌のエイジングは専門用語では光(ひかり)加齢といいますが、これは紫外線によって発生する「一重項酸素(いちじゅうこうさんそ)」という活性酸素が原因となります。女性にとっては大敵です。これアカレンジャーといえますね。運動などで発生する一般的な活性酸素は「スーパーオキサイド」として知られています。これが、「過酸化水素」→「ヒドロキシラジカル」と変化します。だんだんと悪くなるので、それぞれ、ミドレンジャー、キレンジャー、モモレンジャーといってもいいのではないでしょうか。活性酸素が体内で“いいやつ”として働く際も、免疫細胞がミドレンジャー、キレンジャー、モモレンジャーを駆使して異物を退治します。余談ですが、布団を干すのはアカレンジャーで殺菌するためです。 アカ、ミド、キ、モモ、それぞれ特徴があります。専門的になるのでここでは詳細はお話ししませんが、要は、活性酸素はひとつじゃなく、紫外線や運動など様々なきっかけで身体のあちこちで入り乱れて発生していることを連想していただきたいのです。梅雨の夜に光っては消え光っては消えするホタルの光のように。その光に赤、緑、黄、桃と色々あるんですね。

色々な活性酸素に私たち人間はどのように立ち向かっているのでしょうか。次回はいよいよ「抗酸化」についてお話を進めていきます。TPOに合わせてどのような対策を講じればいいか、わかりますよ。